以前であれば必ず和室を設けていたのが在来工法による注文住宅の特徴ですが、現在ではほとんど見かけなくなっている現状があります。ほとんどがフローリングの床にクロス張りの洋室を計画しますが、和室を設けた場合についてのメリットを検討する必要があります。従来の和室と言えば漆喰壁や京壁などの塗り壁が使われていましたが、塗り壁には適度に湿度を管理できるメリットがあります。しかし現在の和室では畳は敷いているもののクロス張りとするのが基本となります。

以前のような塗り壁の効果を期待することができない分、手間の掛かる和室作りにはコストが掛かり増しになる点があります。注文住宅ですから施主の自由に設計できますが、現在では高気密高断熱により和室の塗り壁が持つ効果は不要となってきています。注文住宅の中でも本来の和室を設けるのは和風の木造住宅が多いと言えますが、デメリットは無いにしてもメリットも少ないのが特徴です。現在では畳敷きでも洋風の作りとするのが一般的ですし、部分的に畳の床を取り入れるなどの方法が多くなっています。

本格的な和室には造作が多くなるため木材を多く使用するのが基本ですが、材料が多く必要となればその分だけ建築コストは掛かるのが基本です。柱が露出する和室は綺麗な木目の材料を使用しますが、洋室では強度が同じでも柱が見えないため安い材料を使用することが可能です。コストがかかっても満足感を得たい場合には和室を設けるのも良い方法です。注文住宅のことならこちら

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