自由設計の注文住宅では、建物の外観デザインから室内のインテリア、あるいは水まわり設備や外構ゾーンに至るまで、施主さんの条件やニーズに合ったプランニングが可能です。他方で、家づくりにこだわる部分が多いほど、建築コストも増加傾向になるのも、一つの事実。そのため注文住宅を希望する施主さんの多くで、住宅ローンを組むケースが少なくありません。一般的に家を建てる際の費用としては、真っ先に土地代や建物工事費がイメージされがちですが、実は住宅ローンといった諸費用についても、見落としてはならない部分と言えます。
住宅ローンで定期的に支払う費用だけでなく、ローンを組む際にも付随して様々な諸費用が必要になるからです。例えば住宅ローンの契約時には、保証会社に支払う保証料に加え、金銭消費貸借契約書を作成するための印紙税や、融資手数料が必要になるのが一般的です。ちなみに保証料は、一括払いの場合で借入額✕2.2%が目安とされています。また印紙税と融資手数料についても、合計で10万円程度が必要になると言われます。
もちろん注文住宅のローンを組む際の諸費用はこれだけではありません。この他にも抵当権設定登記に必要な登記費用、住宅ローン返済中に契約者に万が一のことがあった場合に備える団体信用生命保険料、さらには火災保険や地震保険への加入費用も必要になります。なお火災保険の相場は15万~40万円程度、また地震保険では1000万円あたり5万円前後が相場と言われます。