注文住宅では誰もがこだわりのプランを望むわけではなく、あくまでも土地を効率よく利用することを重視する場合もあります。もちろん設計プランにも効率を求めることが可能ですが、建築コストとの兼ね合いもありますので水回りの配置には基本に忠実になることも必要です。一般に注文住宅の設計プランでは、水回りを一箇所に集中させるのが基本となります。一箇所に集中させたほうが配管の延長が短くできますし、メンテナンスも楽に行えるメリットがあります。

また脱衣室と浴室は隣接していなければ意味がありませんので、同じ目的で使用する部屋はできるだけ集中させることがポイントになってきます。土地の条件が悪いと設計プランも難しくなるため効率を求めることができない場合もありますが、理想と現実との違いもありますのでできるだけ基本を意識することが大切です。設計者は間取りプランの良さを重視しているわけではなく、動きやすい動線や収納量など機能性も意識してプランを計画しますが、施主はデザインを意識しすぎる傾向が強いため間取りプランの計画で失敗するケースも多くなります。設計者のプランは機能性も考慮していますので、自分の希望だけを優先せずにアドバイスを受けながら決めていく姿勢がポイントになります。

設計者と施主が協力しながら建てるのが注文住宅ですから、素人が見た目の良さにこだわりすぎず設計者の意図や基本方針に耳を傾けることが良い注文住宅につながります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です