注文住宅は一般に分譲建売住宅よりも割高になると言われていますが、経済性についてはそれぞれの間取りプランによって変わります。分譲地にあるような整形な土地に新築する場合と、条件の悪い不整形な土地に新築する場合では、設計プランの難易度が変わりますしもちろん施工の難易度も変わります。注文住宅は材料費を除けば人件費となりますので、手間の掛かる設計プラン程割高になります。整形な分譲地では土地を効率よく活用して設計できる分だけ自由度が高くなりますので、平均的な坪単価により判断することが可能です。
一方で土地の条件が悪いほど設計プランのオリジナル性が強くなってしまうことから、坪単価からは工事費を判断することが難しくなります。注文住宅が高くなるといわれるのは、それぞれの設計プランによって特殊性の強い部分が多くなることが原因としてあります。分譲建売住宅も新築時は同じ注文設計ですが、土地に特殊性が無い整った区画の中で設計できるため、コスト重視のプランが実現できます。注文住宅でもローコスト住宅を目指すことは可能ですから、経済性に影響してくるのは土地の形状となります。
デザイナーズ住宅と呼ばれる物件は条件が厳しい中で設計した結果デザインに優れた住宅となる特徴がありますので、土地や法律などの条件が厳しいほど斬新なデザインになるとともに工事費も割高になります。整然とした区画を手に入れれば、注文住宅でも工事費を抑えた設計が可能です。